三つ編みのお下げ髪




こんにちは。理事の本間です。 

今日は小学校の教員時代に感じたことをお話しします。

私は、髪の毛を丁寧に三つ編みにしたおさげ髪の女子児童と会うと、
そのきれいな三つ編みは誰にやってもらったのかなあ、
と微笑ましく想像することがありました。

1、2年生の児童は、おそらくお母さん、
もしくは、おばあちゃんにやってもらったことでしょう。

そしてその髪の毛を編み上げるまでの時間、
どんな会話をしたのかなぁと想像します。

・母(髪をすきながら)
 「髪の毛が伸びたわねえ。私に似て、きれいな髪の毛ね。」
・娘「(うれしそうに)Aちゃんも、
 私とおなじように三つ編みにしてきたよ。」
・母「学校は楽しい?」
・娘「楽しいよ。先生は面白いし、やさしいよ。
 でも・・・、昨日、Bちゃんとけん
 かしちゃったの。今日、仲直りできるか心配。
 だいじょうぶかなあ・・・」
・母「ぜったいに大丈夫よ。あなたのほうから、
 笑顔で『ごめんなさい』っていってごらん。
 笑顔で言えば、誰でも笑顔を返してくれるはずよ。」
・娘「お勉強がだんだん難しくなってきて、心配なんだ。」
・母「お勉強が難しくなるってことは、
 それだけあなたがだんだんと成長してきてい
 るってことよ。心配しなくて大丈夫。
 あなたならできる。お母さんの子だもの。
 いつも頑張っているよね(笑顔)・・・」
  
そんな会話やスキンシップの時間を思い浮かべます。


男の子ならばどうでしょう。
お父さんとのキャッチボールなど、いいですね。
「いいぞ!」
「ナイスボール!」
というかけ声。

暴投やエラーをしても、お互いに
「ドンマイ」
と支えあい、そして、終わった後は無言のはずはありません。
親子の温かい会話がはずむことでしょう。

「いい球が投げられるようになったじゃないか。成長したなあ。」
「失敗してもいい。なんにでも挑戦してみろ。応援してるぞ!」
・・・などなど。
 
そうしたふれあいの中で、いかに自分が支えられ、
応援してもらっているかを実感することが、
子どもたちの自己肯定感の土台となると思います。

私は、もちろんそうした「三つ編み」「キャッチボール」を
必ずやって欲しいと伝えたいのではなくて、
ぜひ“我が家流”の子どもとのふれあいの時間を、
ぜひ工夫してつくって欲しいなと思います。

忙しく厳しい現代社会を必死に生き抜いているのが大人。
時間に追われ、ついつい子どもを急かしてばかり、
という状況は無理からぬことです。

「早くしなさい!」
「早く食べなさい!」
「早く寝なさい!」
親子の会話はこの三語ばかり、と言われた時代もありました。

そして、現代では、親子の間にスマートフォン、
ゲームなどが入ってきていて、
対面して話をする機会がますます減っています。

量的な時間の長短の問題ではなく、
「あなたはかけがえのない我が子なのよ。」
「いつでも応援している。困難があればいつでも相談しなさい」
「なんでもチャレンジしなさい。大丈夫!」
などの気持ちをこめた“愛情のオーラ”を送っていただく工夫を考えてみてください。

当研究所で行っている「親子のふれあいのヨガ」は、
それらのきっかけ作りともなる有効な方法です。

短い時間の中で、温かいスキンシップと共に、
是非こどもの自己肯定感を高めてあげてください。

一般社団法人ユースレジリエンス研究所

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