オーセンティックとレジリエンス ― 子どもたちが「自分に戻れる力」を育てる ―
近年、「レジリエンス(回復力)」という言葉は、教育の現場でも広く使われるようになってきました。 困難に直面したときに、折れずに立ち直る力。 子どもたちにとって、とても大切な力です。 一方で、もう一つ大切にしたい視点があります。 それが「オーセンティック(Authentic)」です。 つまり、 「本来の自分に一致している状態」。 これは、無理に強くなることではなく、 自分の内側にある感覚や状態に気づき、そこに正直でいられることです。 レジリエンスは「回復する力」 オーセンティックは「自分に戻る力」 この二つは別々のものではなく、 本来は一つの流れの中にあります。 子どもたちは日々、 ・うまくいかないこと ・人との関係 ・気持ちの揺れ の中で過ごしています。 そのときに必要なのは、 ただ我慢したり、頑張って乗り越えることだけではありません。 まず、 「今の自分の状態に気づくこと」。 そして、 「自分で整える方法を持つこと」。 その積み重ねが、子どもたちの安心感と安定につながっていきます。 呼吸を整える 身体の感覚に意識を向ける それだけで、子どもたちは少しずつ 自分の中心に戻っていきます。 呼吸は、特別な道具を必要とせず、 どの子どもにも備わっている調整の入り口です。 朝の短い時間でも、呼吸に意識を向けることで、 教室の空気や子どもたちの表情に変化が生まれます。 その状態から、また前に進む。 それが本当の意味でのレジリエンスです。 これからの教育においては、 「できるようにすること」だけでなく、 「自分を整えながら生きていく力」 を育てることが、より重要になっていくと感じています。 子どもたちが 「自分に戻れる力」を育てていくこと。 それは、これからの時代を生きるための とても大切な土台になるのではないかと思います。