内受容、外受容、秋のヨガ学習がスタートしました



こんにちは、代表の平賀です。

今週は板橋区立弥生小学校1、3、5年生、
板橋区立新河岸小学校4、5年生の
ヨガ授業がスタートしました。

1校でのヨガ学習は、
年間2回〜5回程度、授業の中で行います。
学校により目標が違うので、
内容は毎回しっかりと吟味していきます。


1年生でも理解できるヨガってなんだろう、
6年生が楽しめるヨガってなんだろう、
1年生と6年生は内容を変えていかないとダメかな?


多くの学校でオリンピック教育が
取り入れられています。
それら運動とヨガの違いはなんだろう。
校長先生、教員の皆さん、
保護者の皆さんはヨガをどう認識してるかな。
どんな期待をしてるのかな。
校長先生や、教育長とは沢山話をしています。


子供達の多くは夜寝つきが悪いと言います。
朝眠い、時々気が重くて
お腹が痛くなるといいます。
友達との関係で悩んでいます。
勉強も悩んでいます。
お母さんに褒めてもらいたいと思っています。
それらを解決するのにどうしたらいいのでしょう?
改めて考えてみても、
子供にはちょっと難しいですよね。
大人にも難しいと思います。


例えば、
お腹が痛くなって病院に行った時、
先生に聞かれることでしょう。
「お腹のどこが、どんな風に痛いですか?」
さて、これに子どもたちは答えることが
できるでしょうか?
「痛い、痛い、お腹が痛い!」
こんな答えしか返ってこないのでは
ないでしょうか。


これに少し意識を向ける練習が「内観(内受容)」です。
身体の内側に意識を向ける、です。

最近よく耳にする「マインドフルネス」、
言葉は違うけど、目指すところは同じ。
今、自分のお腹に意識を向けるということ。

「心に意識を向ける」のはとても難しいし、
それが必ずしも小さな子供にとって
有効とは言えません。
「痛いお腹」なら少し意識を向けやすいですよね。

訓練なので、意識づけを習慣づけると
敏感に感じることが出来るようになります。

「お腹の右奥が、チクチク痛い」
という様にです。


そして周りの人や物を観察する力を養う
ことにも繋がるのです。
外側の観察、「外観(外受容)です。
「〇〇くん、なんで泣いてるのかな」
ということから、
登校途中にある花に意識を向ける、
匂いを嗅ぐ、ということも外観です。

内側を観察して、外側を観察する

そしてその次に意識するのは
距離感、繋がりです。
友達や家族との丁度良い距離感は、
体育館でヨガをするときに
自由に広がって貰いながら、
少しずつ体験してもらいます。

大好きなお友達と
ぴったりくっつきたいこともあるでしょう。
でも少しだけ距離を置いて見る感覚も
感じてもらいます。

目を閉じて寝転がる。
床の冷たさを感じる。
窓を開けた体育館の中を抜ける風を感じる。
外から聞こえる声を感じる。
給食の美味しそうな匂いを感じる。

これらを感じることもヨガです。

これらの内観(内受容)、外観(外受容)が養えると、
ヨガのポーズを取りはじめても、
形にこだわることがなくなります。

今どこか伸びてる?
どこが気持ちいい?
どこが痛い?
気持ち良く感じながらポーズをとるにはどうする?


気がついたら先生たちも気持ち良さそうに
子どもたちと一緒にヨガする風景。

私たちが目指すヨガ学習はとてもシンプル。

1年生から5年生まで、発達障害の子どもたちを含む子供に至っては、
今までで一番集中力があった、45分間、ずっと一緒にヨガに集中できた。
こんなことは初めてです。と担当の先生から言われました。
とっても嬉しいことですね。 
 
先生1名で30名、時には70名近くを見ます。
子どもたちの集中力が途中途切れるのは普通のことです。
集中したくなるような構成を考えることも学校でのヨガ学習では
とても大切なことです。


今月はあと3回予定しています。
とっても楽しみですね。


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